春田 康吏 公式ブログ

知多半島(愛知県大府市)から気管切開してる人が発信しています

タグ: 恋愛小説

5
おすすめ度 ★★★★★

何となく、間宮兄弟に共感してしまった自分はとても痛い。
兄弟愛ではなく、モテない部分に……
ずっと読んでて、兄弟には知的障害があるのでは?と思ったが、
どうでもいいことなのかもしれない。
変に見える兄弟だが、誰もが共感できる部分が一つはあるように思える。不思議な小説だ。
時間は、穏やかに流れていく。
普通に幸せに趣味に没頭して、恋愛作戦ではあるが友人をお招きして……
しかし結局、兄弟に恋人が出来るわけでもなく、物語は終わっていく。
でも何かイイ小説。
間宮兄弟 (小学館文庫 え 4-1)もてなくとも幸福に生きる兄弟の日常の物語

女性にふられると兄はビールを飲み、弟は新幹線を見に行く。そんな間宮兄弟は人生を楽しむ術を知っている。江國香織がもてない男性の日常を描いて話題になり、森田芳光監督の映画化も大ヒットした小説の待望の文庫化。

「あれ?・・・・・ここでいいのかな。」
紙に書いてあった活動場所に来てみたものの、そこは10畳くらいの狭い会議室みたいだった。
しかも誰もいない。真ん中に会議用の長い机1つとイスが何脚か置いてある。
机の上には、たくさんお菓子が置いてあった。
せんべい、クッキー、チョコレート、スナック・・・。
そして、ポテトチップスの封が開いたままだった。
これじゃ、湿気ちゃうよな。なぜか昔からこういう事は気になる。
持っていた輪ゴムで止めようと机の上に手を伸ばす。
その時だった。手がすべったのか袋ごと床に落ちてしまった。 続きを読む

−「大丈夫だよ、私がいるから。」
  彼女は、いつも僕に勇気を与えてくれた。−

二年前の冬、僕の人生はそれまでとは全く別のものに変わってしまった。
交通事故・・・。相手側の完全な不注意だった。
結果的に命は取りとめたものの事故直後、一週間は意識がなかったらしい。
意識が戻ってホッとしたのも束の間、懸命な治療やリハビリの甲斐も虚しく、
僕は下半身不随と言う後遺症を患ってしまった。
心の中に不安とショックと言う言葉がグルグルと回った。 続きを読む

ららのいた夏プロを目指す球児・純也はランニング中に、天才女子ランナー・ららに出会う。惹かれあう二人だが、やがて悲劇が…。涼風のような恋を描く、スポーツ純愛長編小説!

おすすめ度 ★★★★★

純愛に弱いんでしょうか。
もう何年も前に読んだ本だけど、すごく感動したことを覚えている。
タイトルが過去形ってことはラストは分かりそうなものの、当時の僕は思いがけない展開に号泣…。
というのは嘘ですが、グッッとくるものがありました。
純愛で勝負するなら、爆発的に売れている世界の何とかで何とかを叫ぶよりも絶対こっちの方が良いと思う。
ありがちなパターンと言えばパターンですが、ヒロイン・坂本ららは、すごく爽やかでかわいい。
文章だけでここまで書けるかって感じです。

「こんにちはー」やっと来た。
枕元に置いてある時計を見ると、午前11時だった。
僕はドアを開けて彼女を中に入れた。
入ってくるなり彼女は、
「さむっ。ここ、クーラー効き過ぎだよ」と言った。
でも、消せとか温度設定を低くしろとかは言わなかったので僕はそのままにしておいた。
奥の方まで歩いて行って部屋の隅っこにある小さな緑色のソファーに腰掛けると彼女は、にこっと笑って言った。
「今日はデートも断って来たんだからね。ちゃんと良い物、読ませてよ」
「彼氏なんていないくせに」僕が言い返すと、
「男だけがデートじゃないの」とわけが分からないことを言って両手を差し出した。

続きを読む

このページのトップヘ